ＤＭＩ
ＤＭＩ（ディレクショナルムーブメント／方向性指数）はＰＤＩ、ＭＤＩ、ＡＤＸ、ＡＤＸＲという四本の指数を用いて相場の方向やトレンドの強さを見る指標です。
計算式
TR：次の三つの中の最大値
当日の高値−当日の安値
当日の高値−前日の終値
前日の終値−当日の安値
PDM＝当日の高値−前日の高値
MDM＝前日の安値−当日の安値
ただし
PDM＜0、MDM＜0の場合、PDM＝0、MDM＝0
PDM＞MDMの場合、PDM＝当日の高値−前日の高値、MDM＝0
PDM＜MDMの場合、PDM＝0、MDM＝前日の安値−当日の安値
PDM＝MDMの場合、PDM＝0、MDM＝0
PDI＝ｎ日間のPDMの合計÷ｎ日間のTRの合計×100
MDI＝ｎ日間のMDMの合計÷ｎ日間のTRの合計×100
DX＝(PDI−MDIの絶対値)÷(PDI＋MDI)×100
ADX＝DXのｍ日間の移動平均
ADXR＝ADXのｋ日間の移動平均
※ADXRの計算方法には次の方法を用いることもあります。
ADXR＝（当日のADX＋ｋ日前のADX）÷２
ADXR＝DXのｋ日間の移動平均 （ADXよりも長い期間で計算する）
売買シグナル
PDIの数値がMDIの数値よりも大きい時はプラス方向への動きが大きいことを示し、小さい時はマイナス方向への動きが大きいことを示します。
ADXはトレンドを判断するために使います。ADXが上向きに変化したらトレンドの開始、上昇中はトレンドの継続、下向きに変化した地点をトレンドの終了、下降中はトレンドのない状態と判断します。
ADXRはADXの向きを確認するために使います。ADXがADXRを上抜いたらADXが上向きに変化、ADXがADXRを下抜いたらADXが下向きに変化したことを表しています。
- ＰＤＩがＭＤＩを上抜けたら買い、下抜けたら売り
- ＰＤＩが５０を上抜けたら買い、ＭＤＩが５０を上抜けたら売り
- ＭＤＩが１０を下抜けたら買い、ＰＤＩが１０を下抜けたら売り
- ＰＤＩ−ＭＤＩが１０を上抜けたら買い、−１０を下抜けたら売り
- ＰＤＩ−ＭＤＩがプラスなら上昇トレンド、マイナスなら下降トレンド
- ＡＤＸが１０以下で買い、７０以上で売り
- ＡＤＸが２０を下抜いたらトレンドの開始、７０を上抜いたらトレンドの終了
- ＰＤＩがＭＤＩを上抜き、ＭＤＩがＡＤＸを下抜いたら買い
ＭＤＩがＰＤＩを上抜き、ＰＤＩがＡＤＸを下抜いたら売り
- ＡＤＸがＤＩより上に位置している時、ＰＤＩがＭＤＩを上抜いたら買い、下抜いたら売り
- ＡＤＸがＡＤＸＲを上抜いたらトレンドの開始、下抜いたらトレンドの終了
パラメータ
期間は普通１４日を使います。（ｎ、ｍ、ｋとも）
参考資料
