小次郎の映画評

小次郎の映画評

私、小次郎が個人的に好きな映画について、とりとめなく語るだけのページです。まだ観ていない人のために、あまり内容には触れません。

●犬、走る-dog race-

 催洋一監督の作品です。主演は岸谷五郎、大杉漣が珍しく情けない男を演じています。”お もしろくってちょっと悲しい”と言われることを意図して作られる映画は多いですが、この作 品はなかなかみごとにおもしろくってちょっと悲しいです。
 この監督は間の取り方も独特で、私はとても好きです。ちなみに催洋一監督作品の中で一番 好きな作品がこの”犬、走る”です。

●MONDAY

 SABU監督のビデオ映画です。主演は堤真一、他にたくさんの有名な俳優が脇役でちょっと ずつ出演しています。
 序盤から中盤にかけては、独創的で、よく練られた話で、とても面白いです。それだけに終盤の いいかげんな展開が残念ですが、十分に観る価値はあると思います。

●大怪獣東京に現る

 怪獣が画面上に現れない、一風変わった怪獣映画です。
 コメディーなのか何なのか趣旨が分からないところが逆に面白かったです。
 あまりビデオ屋に置いていないようですが、桃井かおりで捜せば見つかると思います。他に有名な俳優はあまり出ていません。(竹内力が出ていますが友情出演なので竹内力で捜しても見つからないと思います)

●カサブランカ

 古典と言っていい映画なのでしょうが、いま観ても色あせていないすばらしい映画です。 音楽の美しさ、イングリッド・バーグマンの可憐さを中心にした序盤からは予想のつかない シニカルなラストがなんともいえずいい感じです。
 白黒なんて・・・という気持ちを抱くのかもしれませんが、ぜひ観てほしい 一本です。

●シンドラーのリスト

 珍しく、わたくし小次郎が感動した映画です。
 序盤と中盤以降とで、単に主人公の心情の移行を描くのではなく、それに合わせて見る者に 与える映画そのものの印象までもみごとに変化させている点で秀逸な作品だといえるでしょう。
 長い上にテーマが重くてとっつきにくく思うかもしれませんが、うまく作中に引き込んでくれ るので途中で苦痛に感じるなんてことはないと思います。

●遊星からの物体X

 私の大好きなジョン・カーペンター監督の作品です。B級映画の名作と言われる作品ですが、 ヒットしてもB級と呼ばれるあたりがジョン・カーペンター監督の真骨頂でしょうか。
 この監督は、生活につきまとう倦怠感の様なものをいつのまにか画面上に描き込んでしまう 不思議な才能の持ち主です。映画的なお約束に縛られないところも含めて私は大好きです。

●奇人たちの晩餐会

 こちらは、ぐっと新しい映画です。フランスのコメディー映画なのですが、舞台演劇の脚本を 映画化したそうで、ほとんど場面転換しない一風変わった映画です。フランス人の笑いのセンス は日本人に合うのだなと思わせてくれる作品です。
 私の知り合いの言葉を借りると”調子の良い時の三谷幸喜”的な脚本なので、きっと多くの人 に楽しんでもらえるのではないかと思います。

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